― 多様な声と対話から見えた、制度の限界と私たちの課題 ―
片山徒有(被害者と司法を考える会代表)
死刑制度を問い直す機会を求めていた私は、ある日「死刑制度を考える懇話会」への参加を打診されました。制度の是非を問うだけでなく、そこで交わされる多様な声に耳を傾け、自身の立場を見つめ直すことのできる貴重な場だと直感し、参加を決意しました。
懇話会には、法律の専門家、元検察官や警察幹部、メディア関係者、経済界、労働団体、そして文化人など、さまざまな立場の「有識者」が集い、それぞれの視点から死刑制度をめぐる意見が交わされました。テーマは多岐にわたり、倫理、法制度、国際人権、誤判リスク、そして被害者感情などが真摯に論じられました。